FUTURE ARTISTS TOKYO 2021

THEME

VOLCANO FESTIVAL

新型コロナ感染症の拡大により規模を問わず多くの発表の場が失われたのは記憶に新しいところです。この一年、目に見えぬ不安と一進一退の攻防が繰り広げられ、今も油断のできない状況下にあります。しかし私たちは多くの学びと努力から、数々の制限はあれど展覧会を開催できるまでに至りました。

これまでの間、アーティストたちはただ活動を停止していたわけではありません。見えないところで、静かにエネルギーを蓄え、来たるべき時に備えていました。それぞれの美が世に解き放たれる好機をひたすら耐えて待ちわびておりました。

本テーマ「VOLCANO FESTIVAL」は、マグマのように蓄えたエネルギーが一挙に噴出し、世界の至るところへ熱をもったアートが届く祝祭をイメージしています。日本にはハレとケという伝統的な世界観があります。ケの期間は普段の生活をあらわし、ハレは祭りなどの非日常を意味します。この一年、アーティストたちはハレの舞台から遠のいておりましたが、やはりアートフェアこそ私たちの日常の精華を示す晴れ舞台なのではないでしょうか。

デジタルを用いたオンライン展示やVR配信とともに、魅力ある生の表現の魅力を再確認していただければと思います。新しい表現を創り出し、日本の文化芸術を向上させ、多様性ある豊かな社会を牽引する若手アーティストたちの鳴動をどうか、ご堪能いただければ幸いです。

芙蓉の峰・富士山のごとく、これから国際的に活躍し日本を代表していく若手アーティストたちの勇姿をご覧ください。

キュレーター

一ノ瀬健太
一ノ瀬健太
ICHINOSE Kenta
1985年 新潟県生まれ。2016年東京藝術大学大学院美術研究科芸術学科修了。現在、同大学院博士後期課程に在籍。地方創生アーティストとしても活躍し、キュレーション、プロジェクトなど幅広く文化事業に携わる。上野界隈で若手アーティスト支援を行うプロジェクト・藝を育むまち同好会の事務局長を務める。「Future Artists Tokyo 2019」展(アートフェア東京 2019・東京国際フォーラム)、「上海アートフェア 2019」COARTZブース(上海)、「シタマチ.アートフェス」(上野・湯島)